ｰｰｰ春という季節は、新たな時間、新たな始まりの意味を持たせる季節である。
ｰｰｰ夏という季節は、多くの者にとって、最も活動的、開放的な季節である。
ｰｰｰ秋という季節は、過ごしやすい気候になり、穏やかな季節、実りの時とも言われる季節である。
ｰｰｰ冬という季節は、始まりからの振り返り、新たな始まりの準備をするための季節である。
ｰｰｰ人生という道は、4つの季節、始まりと振り返り、激しい起伏を繰り返す、長い道である
ｰｰｰ恋というものは、人生の道における起伏の一つである。
ｰｰｰ春における恋は、新たな出会い、新たな出来事のきっかけである。
ｰｰｰ夏における恋は、開放的な時を利用し、成就を狙うものである。
ｰｰｰ秋における恋は、恋の努力が実るか実らぬかの節目の目安である。
ｰｰｰ冬における恋は、恋を振り返り、次の季節の過ごし方を考える時である。二人であれ、独りであれ。
ｰｰｰおそらくこれが、恋愛において、理想的な一年の経過の一つであろう。
ｰｰｰまぁ尤も、そんな理想的に行かないのも、また人生ともいえるのだがｰｰｰ
ｰｰｰ結婚相手が自分が淡い想いを抱いている同級生、その姉であったｰｰｰ
ｰｰｰ更に学園入学を期に、家族として同級生と暮らすことになるｰｰｰ
とかそれっぽい事いって〆られてるのかなこれどうなんだろう
新たな始まりを告げる春
佐井塚民也は4月より瑠璃府家という財団によって設立された瑠璃府学園入学を控えていた。
そんな折、遠方で暮らしていた唯一の肉親の兄が「爆弾」を伴い帰省してくる。
それだけなら、普通に祝うべきことだし、実際喜んだ。
しかし後日、その相手の家に挨拶に行ったとき、本当の「爆弾」は発見される。
相手の同級生ｰｰｰ美空愛歌も戸惑っていたが、あれよあれよという内にいつの間にか話がまとまってしまった。
兄たちも暮らすのかと思いきや、仕事の都合で二人ともまた遠方にいくので実質二人の同居生活。
昔なじみの悪友。学園での新たな出会い。新たな想い。
新生活が想わぬ始まりでスタートするのであった。